炭素の社会的費用は連邦政府の試算の3倍以上との報告

カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)の研究者と非営利組織の「未来の資源(Resources for the Future: RFF)」は9月1日、「包括的な証拠は二酸化炭素の社会的費用がより高額であることを示す(Comprehensive Evidence Implies a Higher Social Cost of CO2)」と題する報告書を発表した。それによれば、気候変動の将来的な費用を評価する主要測定基準となる「炭素の社会的費用」は、連邦政府が現在使用している試算よりも3倍以上高いという。報告書の執筆者は、気候科学や経済学、人口動態学、統計学の専門家によるチームを編成し、炭素の社会的費用を試算するための新たなモデルを開発した。それに基づくと、大気中に新たに放出される二酸化炭素が社会にもたらす費用は、1トン当たり185ドルで、米政府の試算(51ドル)の3.6倍となっている。炭素の社会的費用がより高いことは、温室効果ガスの排出削減がこれまで考えられていたよりも大きな社会的及び経済的恩恵をもたらす可能性があること、より厳しい気候政策を正当化するために使用できる可能性があることを示す。

Berkeley News “Social cost of carbon is more than triple the federal estimate” (9/1/22)