バクテリアは地球上でもっとも豊富かつ多様な生命体で、ほぼ全ての表面を覆い、その大半はバイオフィルムという形態で生きている。この生命様式は一般的に、問題があるとみなされている。なぜなら、バイオフィルムは機器の劣化に大きく影響し、国防総省(Department of Defense: DOD)の資産に年間数十億ドルの損失をもたらすなどしているためである。しかし、バイオフィルムは必ずしも悪というわけではなく、「その構成や構造を変更することで、バイオフィルムを有益なものに変えることができる可能性がある」という新たな見解が示されている。こうした中、国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Project Agency: DARPA)のアルカディア・プログラム(Arcadia program)は、自然発生する微生物を使って頑強かつ有益な塗装を生成し、軍事マテリアルや機器を保護する「プロバイオティクス」(良い働きをする細菌)を開発することを目指す。
Defense Advanced Research Project Agency “Better Living with Beneficial Biofilms” (9/14/21)