政府説明責任局(Government Accountability Office: GAO)は4月28日、地球環境への負荷軽減を目指した宇宙空間でのデータセンター構築について、技術的・経済的な課題を指摘する報告書を発表した。人工知能(AI)開発の加速で、電力や水資源の消費が増大する中、宇宙への移転は有効な解決策となり得るが、真空中での排熱処理や宇宙放射線への対策といったエンジニアリング上の障壁は依然として高い。大規模な太陽光発電パネルや効率的な冷却システムの確立にはさらなる研究開発が必要不可欠であり、大量の人工衛星打ち上げによる軌道上の混雑や通信周波数の管理といった新たなリスクも浮上している。こうした中、2030年半ばまでの配備を見据え、連邦通信委員会(Federal Communications Commission: FCC)には、民間企業から大規模なデータセンター衛星の運用申請が複数寄せられている。これに伴い、GAOは宇宙空間の持続可能な利用に向け、国際的な枠組みの整備や法的な議論を早急に進める必要性を強調している。
GAO “Science & Tech Spotlight: Data Centers in Space” (04/28/26)
https://www.gao.gov/products/gao-26-109012