全米学識者協会(National Association of Scholars: NAS)が発表した報告書「孔子学院のその後:米国高等教育機関への中国の持続的な影響(After Confucius Institutes: China’s Enduring Influence on American Higher Education)」によれば、中国政府が資金を拠出し、米国内の大学で展開していた孔子学院(Confucius Institute)は、州及び連邦政府の高官が、「孔子学院は、検閲やプロパガンダ、スパイの源となっている」と判断した後、急速に閉鎖している。米国内にある118件の孔子学院のうち、104件が、閉鎖、もしくは閉鎖の途上にあるという。しかし、少なくとも64の大学で、孔子学院に類似するプログラムが別の名称、もしくは孔子学院の共同スポンサーとなっていた中国事業体との密接な関係を維持している。NASの上級研究フェローで「孔子学院のその後」の共同執筆者であるラシェル・ピーターソン氏(Rachelle Peterson)は、「NASは5年前に発表した『中国へのアウトソース(Outsouced to China)』で、中国政府がどのように孔子学院を利用しているかを詳述した。しかし現在、孔子学院の相次ぐ閉鎖にもかかわらず、大学は新たな名称の下、極めて類似するプログラムに無邪気に署名している」と述べる。