世界の国々は10月7日、約十年に及ぶ協議を経て、世界の飛行機による地球温暖化ガスの排出を2050年までに劇的に減少させることに合意した。急成長する航空分野における気候への影響を緩和する取り組みにおいて、大きな節目となる。「正味ゼロ」排出の実現には、航空業界による気候対策の抜本的な強化が必要となる。企業による取り組みはこれまで、植樹プログラムや、大気からの二酸化炭素の抽出といういまだ証明されていない技術を通じて、航空業界の排出を相殺するという策が中心であった。正味ゼロ排出を実現するには、企業と政府が、エネルギー効率に優れた機体やよりクリーンな燃料に数千億ドルの投資を行うことが必要となるが、それだけでは不十分だろう。航空業界による排出対策は遅々としており、同業界はパリ気候協定(Paris accord)の対象にはなっておらず、国際民間航空機関(International Civil Aviation Organization)と呼ばれる組織が気候協議を監督している。
New York Times “Nations Agree to Curb Emissions From Flying by 2050” (10/7/22)