現在、地下には大規模な地層水素が存在する可能性が高いと考えられている。もし、水素を低費用かつ大規模に生産できることが証明されれば、全く新しい炭素フリーのエネルギー源となる可能性があり、エネルギー移行が加速される可能性がある。これは、水素に関する概念が「単なるエネルギー担体」から、「主要なエネルギー資源」へと大きくシフトする可能性があることを示す。この可能性が、エネルギー高等研究局(Advanced Research Projects Agency-Energy: ARPA-E)による地層水素の可能性に関する研究公募の根拠である。エネルギー省(Department of Energy)の国際事案局(Office of International Affairs)は、オマーンのエネルギー・鉱物資源省(Ministry of Energy and Mineral Resources: MEM)と提携し、オマーンで9月24日、「米国=オマーン 地層水素に関する技術作業部会(U.S.-Oman Technical workshop on Geologic Hydrogen)」を実施した。更に、MEMと、ARPA-Eの受益者であるエデン社(Eden)が、オマーンにおける地層水素の探索及び生産に関する覚書(Memorandum of Understanding: MOU)に署名した。オマーンの独特な地層は、地層水素の大規模な商業生産の可能性を証明または反証する上で期待の高まる試験台となる。