ブルッキングス研究所(Brookings Institution)は、「国家の人工知能(AI)願望の成就における勝者と敗者(Winners and Losers in the fulfillment of national artificial intelligence aspirations)」と題するテックタンク(TechTank)シリーズを発表してきた。44か国を対象に、各国がそれぞれの国家的なAI目的を達成する上でどのような位置づけにあるかを評価したものである。そのシリーズ最終版となる2月3日付けの投稿記事では、米国に焦点を当て、米国が国家AI戦略で世界市場の支配権を達成するために必要な点について考察している。テックタンク・シリーズは、国家AI戦略の実践要素として「人材」と「技術」に基づいて分類しており、それによれば米国は「技術」面では世界有数の技術インフラを誇るが、「人材」面は芳しくない。ブルックス研究所は、米国がAIにおける卓越的位置づけを達成するための選択肢を3つ挙げている(①人材開発に関して米ロ宇宙戦争の教訓を活用、②多国間コンソーシアム手法を導入、③人材は十分あるが、十分な資金がない国と提携)。また、どの選択肢を選ぶかに関係なく、米国が早急に講じるべき措置として、①AIの未来について米国民に学びを提供、②急務の意識を創出、③STEM労働及び教育の理解を深化、④潜在的な国際パートナーについて慎重に評価、の4点を挙げている。
Brookings Institution “How the U.S. can dominate in the race to national AI supremacy” (2/3/22)