オレゴン州立大学(Oregon State University)のエコノミストらによる分析によれば、残余の森林バイオマスを地方の開発に利用することは経済的に非常に厳しく、短期的に新たな雇用源となる可能性は低いという。研究者らは、オレゴン州西部に地域処理施設を設置するという仮定の下、バイオマスの収集、輸送、加工処理の費用評価を行った。『森林政策・経済(Forest Policy and Economics)』誌に発表された論文は、木材の収穫事業を通じて発生したバイオマスに重点を置いた内容となっている。調査を主導したミンディ・クランダール氏(Mindy Crandall)は、「これらのバイオマスを複数の目的に利用することに大きな関心があり、その一つに地方コミュニティの支援がある。我々は、この調査がそうしたアイデアを支援するものになると考えていたが、市場の厳密なフィージビリティという観点から考えると、的を絞った助成や支援がなければ、これらの施設が遠隔地や経済不振にあえぐ地方コミュニティに設置される可能性は低い」と述べている。研究者たちはバイオマス事業の効率性強化などを通じてコストを低減する可能性を否定しているわけではないが、こうした開発の将来の実現可能性は公的投資や新市場の創出によるとしている。
Oregon State University “Economics of forest biomass raise hurdles for rural development” (12/28/16)