ドナルド・トランプ次期大統領(Donald J. Trump)が容易に覆すことができない環境遺産を残そうと努力するオバマ大統領は12月20日、北極圏と大西洋岸の広範な水域における石油・ガスの掘削を恒久的に禁止することを発表した。大統領は、1953年の領海外大陸棚ランド法(Outer Continental Shelf Lands Act)の曖昧な条項を用いてこの禁止令を発令した。これまでにも大統領が同法を用いて小規模な連邦水域を一時的に保護する発令を出したことはあるが、バージニア州からメイン州に至るまでの海底とアラスカの海岸沖のほとんどを占める広範な水域で石油・ガス掘削の恒久禁止令を発令したオバマ大統領は新たな局面を開いたと言える。大統領選挙中、オバマ大統領の環境政策を覆すと主張していたトランプ氏は、今回の恒久禁止を覆そうと法的挑戦をするものと予測されている。
New York Times “Obama Bans Drilling in Parts of the Atlantic and the Arctic” (12/20/16)