米国物理協会(American Institute of Physics: AIP)は4月6日、米国科学財団(National Science Foundation: NSF)と国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)による助成交付が、例年に比べて大幅に遅延していると伝えた。助成に特化した監視団体のグラント・ウィットネス(Grant Witness)によると、NSFが本年度に交付した助成はわずか613件で、2021年度から2024年度の同時期と比較しても約20%の水準にとどまっているという。また、交付総額も同様に過去の約3分の1という低水準となった。この傾向はNSFの全管轄部門で顕著で、特に、専門家による本格的査読を経て決定される、新規の助成や競争を伴う継続助成の件数の落ち込みが著しい。NIHにおいても同様の傾向が確認されており、過去同時期に約1万8,000件であった交付件数が本年度は約1万件に減少し、交付総額も同程度落ち込んだ。両機関の現在の交付状況は、数千件の助成が取り消され、例年より交付数が少なかった2025年度と比較しても、さらに遅れをとっている状況である。
AIP “NSF, NIH lagging in awarding grants” (04/06/26)
https://www.aip.org/newsletter/0000019d-63b7-d6ed-a3ff-6fbfe7f6000e