米国標準技術局(National Institute of Standards and Technology:NIST)の研究者は、人工知能(AI)システムにおけるバイアスの有害な影響を特定し、対処する能力を向上させるためのステップとして、バイアス源として注目する範囲を拡大し、AIソフトウェアを訓練するための機械学習のプロセス及びデータ以外に、その技術開発に影響を及ぼすより広範な社会的影響も含めることを勧告している。これは、NISTが発表したNIST特別論文1270(NIST Special Publication 1270)「人工知能におけるバイアスを特定し対処するための基準へ向けて(Towards a Standard for Identifying and Managing Bias in Artificial Intelligence)」の中核となるメッセージである。この論文は、NISTが昨夏に草案を発表した後、パブコメを受け、それらを反映した改訂版論文である。AIシステムにおけるバイアスは技術的問題と見られることが多々あるが、その背景には、大きな人的及び体系的なバイアスが存在していると報告書は指摘している。