NIH助成支出決定、上半期で15%止まり

米国医科大学協会(Association of American Medical Colleges: AAMC)は3月24日、3月20日時点の国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の2026年度外部研究機関向け研究費の執行が58億ドルにとどまったと発表した。年度内に必要と見込まれる約380億ドルの15%にすぎず、前年同期比で34%減、過去5年の同時期も大きく下回る低水準となった。背景には昨年末の政府閉鎖があり、年初めの7週間は全く執行できなかったことにある。再開後は12月に12億ドル、1月と2月にはそれぞれ約20億ドルを助成したが、3月は再び過去水準の半分未満に減速した。3月20日までの同助成採択件数は1万327件だったが、新規は1,187件にとどまり、過去5年度平均に比べて全体で63%減少した。新規助成の全体に占める割合も12%となり、過去5年間の平均18~22%を下回った。AAMCは、昨年度と同様に年度末の7~9月に資金執行が集中するほか、昨年6月に導入された数年間の助成全額の50%を充当する義務により、新規採択が圧迫される恐れがあると指摘している。

AAMC “Tracking NIH Awards in FY 2026 (Oct. 1-March 20)” (03/24/26)
https://www.aamc.org/media/89376/download
参照記事: IHE “Halfway Through the Fiscal Year, NIH Has Only Obligated 15% of Research Funding” (03/25/26)
https://www.insidehighered.com/news/government/science-research-policy/2026/03/25/aamc-nih-has-only-obligated-15-external-research