1960年代以来、学術機関や商業、軍事部門の研究者は、動力部品(プロペラや駆動軸など)を必要とせず、磁気と電流だけで海中のボートや潜水艦を静かに推進するという、海洋推進の新たな形を実現することに取り組んできた。デベロッパーはこれまでの数十年間に、磁気流体力学(magnetohydrodynamic: MHD)駆動技術の小規模な実証にある程度の成功を示しているが、複数の技術的問題が障害となり、大型システムには非効率・非実用的な状況である。問題の一つに、腐食や加水分解などに耐えられる電極マテリアルの欠落がある。こうした中、国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Project Agency: DARPA)は、「海中磁気流体力学的ポンプの原則(Principles of Undersea Magnetohydrodynamic Pumps: PUMP)」プログラムを発表した。PUMPプログラムは、軍事的側面に優れたMHD駆動に適した新規の電極マテリアルの創出を模索する。プログラムのゴールは、電極マテリアル・システムについて判断し、拡張可能なMHD駆動のプロトタイプを作成することである。