DARPA、新たな量子マテリアルの追求に着手

量子コンピューティングや検知、通信、信号処理に関する現在の手法は、量子レベルの正確さで情報を操作または処理できる超電導電子機器に依存している。量子力学的プロセスの脆弱な性質ゆえ、これらの機器は絶対零度(摂氏-273/華氏-460)をわずかに上回る温度で冷却される必要がある。このため、大規模な冷蔵ユニットが必要となり、大規模な電力を使用することから、現行技術の拡張性には限界がある。このため、国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Project Agency: DARPA)の「合成量子ナノ構造(Synthetic Quantum Nanostructures: SynQuaNon)」プログラムは、基礎科学を通じて合成メタマテリアルを開発し、量子情報科学の機能強化と新規能力を実現することでこの課題に対処しようとするものである。SynQuaNonプログラムは、より高い温度での操作が可能で、サイズと重量と電力(size, weight, and power: SWaP)の要件を大幅に低減する新たな人工マテリアル(メタマテリアルやナノパターン構造、量子ヘテロ構造など)について研究する。

Defense Advanced Research Project Agency “Embarking on Quest for New Quantum Materials” (8/9/23)