博士課程の入学者15%減少、科学人材確保にリスク AAU報告

米国大学協会(Association of American Universities: AAU)は7月7日、2026年秋の博士課程入学者数が前年比で15%減少したとの最新データを発表した。AAU加盟55校から収集した入学データによると、減少は2年連続となり、特にSTEM(科学・技術・工学・数学)分野における人材の縮小が顕著であった。背景には現政権の予算削減案に伴う研究資金確保の不確実性があり、大学側が長期的な財政負担を警戒して受け入れ能力を縮小させたため、出願が増加した国内学生の入学者数も13%減少した。また、移民政策の変更により留学生出願数も21%減少し、国際的な人材獲得競争への影響が顕著になりつつある。大学によっては人工知能(AI)や量子計算などの重要分野で募集を一時停止する動きもあり、将来の科学人材を失う深刻なリスクが浮き彫りとなった。AAUは国のイノベーションや対中競争力、国家安全保障の将来的な脅威になるとし、今日の科学界における米国のリーダーシップはこれまでの官学連携により築かれたものと強調している。

AAU “New PhD Admissions Data Show Threat to U.S. STEM Workforce, Breakthroughs, Innovations” (07/08/26)
https://www.aau.edu/newsroom/leading-research-universities-report/new-phd-admissions-data-show-threat-us-stem-workforce