ビザ規則の厳格化により研究者や米国科学への影響が増大

化学&工学ニュース(Chemical & Engineering News: C&EN)は5月5日、過去1年間で米国における海外研究者向けのビザ状況が非常に悪化していると報じた。国務省(Department of State)のデータを分析したクロニクル・オブ・ハイヤー・エデュケーション紙(Chronicle of Higher Education)によれば、米国内で博士号等の学位取得を目指す海外留学生向けのF-1学生ビザの発給件数は、2025年5~8月の間に前年比36%減少したという。また、教育組織のショアライト(Shorelight)によれば、F-1ビザ申請が却下される割合はここ10年で最高の35%に達し、ポスドク研究者等が取得するJ-1ビザの発給件数も減少し続け、2025年5月だけで13%減少したという。研究者や大学、移民問題専門家は、法的手段の駆使や海外拠点への配置等で対応しているものの、擁護団体は、たとえ政策が変更されたとしても、科学的人材が目指す目的地としての米国への信頼を回復するには数年を要する可能性があると警告している。

C&EN “As visa rules tighten, impacts to researchers and US science escalate” (05/05/26)
https://cen.acs.org/articles/104/web/2026/05/us-visa-restriction-stem-research-innovation-patent.html