バイデン政権は、高度なコンピュータ・チップの対中国・ロシア輸出に新たな規制を課した。米政府は、高性能コンピュータや人工知能といった分野で競合国の進展を阻むツールとして半導体を利用しており、今回の一件はその新たな取り組みである。対象となるのは、グラフィック・プロセッシング・ユニット(graphics processing unit: GPU)として知られるチップのハイエンド・モデルで、エヌビディア社(Nvidia)とアドバンスト・マイクロ・デバイス社(Advanced Micro Devices: AMD)によって販売されている。これらの製品は、当初はビデオゲームの画像描画を目的として開発されたが、ここ十年間に大型スパコンで導入され、音声認識や写真の目的物判読などにも応用されている。また、こうしたスパコンは、兵器開発や諜報情報の収集といった応用にも利用されており、中国の一部の大規模システムは国内のイスラム教徒少数派の監視と結びつけられている。
New York Times “U.S. Restricts Sales of Sophisticated Chips to China and Russia” (8/31/22)