エネルギー省、米国の電池材料生産に1億7,000万ドル融資

エネルギー省(Department of Energy)の先端技術自動車製造融資プログラム(Advanced Technology Vehicles Manufacturing Loan Program: ATVM)は、2007年の創設以来、電気自動車工場や先端電池製造工場などを建設するため、約80億ドルの融資を行っていたが、2011年以来、その活動はほぼ休眠状態であった。しかし昨年、クリーン技術のアントレプレナーで投資家のジガー・シャー氏(Jigar Shah)が、ATVMを傘下に置く融資プログラム局(Loan Program Office: LPO)の局長に任命され、460億ドルの融資及び融資保証権限の行使に取り組んでいる。LPOは昨年12月、材料メーカーのモノリス社(Monolith)に、同社が有するネブラスカ施設(再生可能エネルギーを使って水素やアンモニアなどを生産)の生産拡大を目的とした10億4,000万ドルの融資を提供した。そして4月18日には、ATVMが、オーストラリア企業のシラ・テクノロジーズ社(Syrah Technologies)に、電気自動車向け電池の主要マテリアルであるグラファイト・ベースの材料を生産するルイジアナ工場の拡大を目的として、最高1億700万ドルの条件付き融資保証を提示した。今回の融資は、新規技術を対象としたものではなく、国内業界の活性化を意図したものである。現在、電池生産に使用されるグラファイトの世界供給は中国によって支配されている。

Canary Media “DOE backs US battery materials production with $107M loan” (4/18/22)