バイデン大統領が新設したARPA-H、NIHから独立せず

バイデン大統領が設立した、ハイリスクかつ最先端のバイオ医療研究に取り組む、医療高等研究計画局(Advanced Research Project Agency for Health: ARPA-H)は、多くの支持者が望んでいたような完全な独立性は得なかった。同局は、国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)の傘下となり、一定の独立性を持たせるため、ARPA-H長官は、NIH長官の上司となる厚生省(Department of Health and Human Services: HHS)長官へ報告する。これが、ハビエル・ベセラHHS長官(Xavier Becerra)が3月30日に議会へ送付した書簡の中で概説した妥協の組織構造である。ベセラ長官は31日に行われた下院公聴会で、「ARPA-H長官を自分の監督下に置くことで、自主性があることを示したいと考えている。NIHの役割は、人事や給与支払い、法律サービスなど、局を立ち上げるための管理業務を提供することである」と述べた。ARPA-HはNIHの傘下となるが、物理的な拠点はNIHとは異なる場所に置かれ、長官と、3~5年で交代するプログラム・マネジャーによる少数精鋭の人員構成になるという。

Science “Biden’s new biomedical agency fails to gain independence from NIH” (3/31/22)