米国科学財団(National Science Foundation: NSF)が発表した「連邦研究開発資金に関する調査(Survey of Federal Funds for Research and Development)」の最新版データによれば、2020年度の連邦研究開発(R&D)予算(obligation)は、合計1,674億ドルに達した。これは前年比で約18%の増加となる。2021年度のR&D予算は更に7%増加して1,795億ドルに増加すると試算されている。インフレ調整後の数値で見ると、2020年度の予算は1,470億ドルに相当し、多くの連邦機関が米国景気対策法(American Recovery and Reinvestment Act of 2009: ARRA)から追加の資金を得た2009年度の1,479億ドルを僅かに下回る。2009年度及び2010年度に連邦R&D予算がARRAの追加資金によって補強された時と同様、2020年度と2021年度の追加財政刺激資金が連邦R&D予算の増加に寄与している。2020年度の前年比約18%増は、1963年度(21.4%増)以来の増加幅となる。当時の増加は、米航空宇宙局(National Aeronautics and Space Administration: NASA)のR&D予算が大幅に増加したことが主因である。2020年度の場合は、厚生省(Department of Health and Human Services: HHS)が増加幅の最大を占め、それらは主に、「オペレーション・ワープ・スピード(Operation Warp Speed)」の下、新型コロナの研究支援に充当された。