ARPA-H設立決定ながらも、課題が蓄積

連邦議会は最近、医療高等研究計画局(Advanced Research Project Agency for Health: ARPA-H)の新設を承認し、立ち上げ投資金として10億ドルを付与した。これはバイデン大統領の提案(65億ドル)に比べると小規模であるものの、ARPA-Hを開始するには十分であると提唱者はしている。ただし、2022年歳出法案は、「ARPA-Hを厚生省内(Department of Health and Human Services: HHS)内の独立型機関とするのか、それとも国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)の一部とするのか」という大きな議論は解決していない。議会はこの件について、HHSのハビエル・ベセラ長官(Xavier Becerra)に30日以内に決断するよう猶予を与えている。2021年12月にNIH長官を退任し、現在は大統領府の科学補佐官代理を務めるフランシス・コリンズ氏(Francis Collins)は、サイエンス・インサイダー(Science Insider)によるインタビューの中で、ARPA-HをNIH内に設置することを支持すると語っており、これにより、ARPA-Hが、NIHの「専門家集団」を活用することができるとしている。しかし、多くの団体が、NIHのリスク回避型文化から離れ、革新的なリーダーを引き付けるためにも、ARPA-Hを独立機関とする必要があると考えている。

Science “The U.S. just created a big new biomedical research agency. But questions remain” (3/15/22)