CRISPRのノーベル賞受賞者チーム、ゲノム編集に関する主要な特許論争で敗訴

CRISPRの主要な使用方法に関する特許権を巡り、7年にわたって行なわれてきた法廷論争で、ノーベル賞化学賞を受賞した研究者のチームが敗訴した。これにより、数百万ドルのライセンス料が発生する可能性がある。米特許商標局(U.S. Patent & Trademark Office: USPTO)の控訴委員会の裁定によれば、マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology: MIT)とハーバード大学(Harvard University)が共同運営するブロード研究所(Broad Institute)を中心とする別のグループが、真核細胞を改変するCRISPRの能力を開発したと裁定した。これは、CRISPRをベースとする医薬品の開発を行っている企業は、ブロード研究所、及びそのパートナーであるMITならびにハーバード大学との間で、改変技術の使用について交渉しなくてはならないことを意味する。敗訴したチームは通称「CVCグループ」と呼称され、CRSPRの取り組みで2020年にノーベル化学賞を受賞した2名の研究者が含まれる。CVC側は、裁定に失望を示すと同時に、この裁定に挑戦する様々な選択肢を検討していると述べた。

Science “CRISPR’s Nobel Prize winners defeated in key patent claim for genome editor” (3/1/22)