セキュリティ・新興技術センター(Center for Security and Emerging Technology: CSET)は今般、「人口の視覚的監視に関するAI研究のトレンド(Trends in AI Research for the Visual Surveillance of Populations)」と題する報告書を発表した。人工知能(AI)の進展を受け、AIを使った監視システムの能力に懸念が高まっている。本報告書は、計量書誌学的分析を用いて視覚的監視の研究(顔認識などのアルゴリズムの開発。これらは個人やグループを監視するために利用される可能性がある)における最近のトレンドをとらえようとするものである。報告書の執筆者は2015~2019年に出版された英語の論文のデータベースを使い分析を行った。そのファインディングとして、①視覚的監視に関連する論文が、コンピュータ・ビジョンに関する全ての研究に占める割合は10%以下である、②コンピュータ・ビジョンと視覚的監視の研究の双方の論文において、中国の組織に所属する研究者の論文は3分の1以上を占める、などが挙げられている。