マクロ・ポーロ社(Macro Polo)は今般、「永久磁石の非永久性:業界、中国生産、サプライ面の制約に関するケース・スタディ(The Impermanence of Permanent Magnets: A Case Study on Industry, Chinese Production, and Supply Constraints)」と題する論説を発表した。クリーンエネルギーへの移行は、今後十年間にレアアースをベースとする永久磁石の需要を高める主要な要素となるとされており、特に、高性能のネオジム磁石(NdFeB)は、EVと風力タービン発電機にとって重要な材料で、その需要は2030年までに年間18%増加すると予測されている。しかし、同期間におけるNdFeBの供給増加は6%未満と試算され、その需給格差は2022年にも表面化する可能性がある。現在、世界でNdFeB生産の支配的存在となっているのは中国で、日本とドイツが残りの市場を占めている。また、日本の日立金属が先端のNdFeB系焼結磁石の特許の多くを所有している。論文はこうした上で、中国を中心とした上記3か国での生産能力が大幅に拡大しなければ、NdFeB磁石の不足は今後数年間に、価格が上昇し、クリーンエネルギーへの移行費用が上昇すると分析している。