安全保障・新興技術センター(Center for Security and Emerging Technology: CSET)は7月、人工知能(AI)を活用した意思決定支援システム(AI-enabled decision support systems: AI-DSS)導入で、軍の作戦立案や意思決定工程を数秒にまで短縮できるとの報告書を発表した。「メイヴン・スマート・システム(Maven Smart System: MSS)」の導入により、2,000人が関わる標的設定プロセスを20人で実行可能にしたほか、弾薬補給や合同航空任務サイクル(Joint Air Tasking Cycle: JATC)などAIの適用範囲は標的設定のみにとどまらないと指摘し、JATCにおいては72時間かかる従来作戦計画タイムラインを短縮できるとした。一方で、最大障壁はソフト開発ではなく、現場部隊がバラバラに保管している必要なデータへのアクセス権にあるとし、国防総省(Department of Defense)の最高デジタル・AIオフィス(Chief Digital and Artificial Intelligence Office: CDAO)に対し、データのデジタル利用環境整備や、現場と密な連携により、全軍における開発を迅速展開するよう提言している。
CSET ” Beyond Targeting The Untapped Role of AI in Military Decision-Making” (07/XX/26)