米国アカデミー(National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine)は今般、「米国の技術的優位を保護する(Protecting U.S. Technological Advantage)」と題する報告書を発表し、科学技術における米国の世界的なリーダーシップを維持するために、連邦政府が講じるべき様々な措置について勧告した。具体的に、米国政府はこれまで、競合国に特定技術にアクセスすることを防ぐことに重点を置いていたが、その政策をシフトさせ、米国独自のイノベーション力を保護するリスク管理手法を取るべきであると提言している。また、米国は、米国のリーダーシップ促進につながる「オープンな研究環境」で適切に実施できる取り組みを最大限にし、優秀な人材を引き付け、新たな技術につながる発見を強化することに努力すべきであるとしている。ただし、「研究関連の全ての取り組みがオープンな環境に適しているわけではなく、戦略的意義が米国の技術的リーダーシップやその他の国家的利益にもたらす脅威もしくは脆弱性を特定及び評価し、これらのリスクを管理する戦略を開発し、戦略の実行を監督するための省庁間プロセスが必要である」とも注記している。