米国が2050年までに大幅な脱炭素化を実現できる可能性に関する報告書

米国における大幅な脱炭素化について、政治的観点からその実現可能性を調査した報告書によれば、脱炭素化に最も好ましい政治的シナリオにおいても、現在利用可能な政策ツールでは、米国が温室効果ガスを大幅に削減できる可能性は部分的でしかない。テキサス大学オースティン校(University of Texas at Austin)の学際研究チームが、エネルギー・ポリシー誌(Energy Policy)にこの報告書を発表した。報告書は、3つの政治的シナリオ(民主党が大統領府と下院を支配し、①共和党が上院を支配、②民主党が上院を支配しフィリバスター(議事妨害)が使用可能、③民主党が上院を支配し、フィリバスターは廃止)に基づいて、21世紀半ばの温室効果ガス排出削減状況について分析したもの。研究者チームによれば、最も好ましい政治的シナリオでも、米国が2050年までに達成できる脱炭素化は80%となっている。報告書の結果は、重工業部門などにおける温室効果ガス排出を削減するために、新たな政策とツールが必要とされることを示唆している。

Phys.org “U.S. can get close to deep decarbonization by 2050, study finds” (3/31/22)