ニューヨーク州の電力部門の排出は、2019年の2,400万トンから、2021年は2,850万トンと増加した。同州、マサチューセッツ州、ペンシルバニア州の3州では、2019年以来、3つの原子力発電所が閉鎖された後、二酸化炭素の排出量が増加する事態になっている。これら3州は、再生可能資源による発電を拡大しているものの、主に天然ガスによる発電が原発閉鎖による穴を埋め、全体的な排出の増加につながっている。排出の増加は、ゼロ炭素グリッドへ向けた移行において原子力発電が担う役割について、気候関係者内の議論を再燃させている。一部の研究者は、「原子力は、排出フリー電力源として信頼できる存在であり、風力とソーラーを補完する」と主張する。コロンビア大学(Columbia University)の世界エネルギー政策センター(Center on Global Energy Policy)のメリッサ・ロット所長(Melissa Lott)は、「100%ゼロ炭素電力が我々が進む目標であるなら、炭素ゼロ資源を閉鎖することは理にかなわない」と述べる。その他の専門家は、原子力は、一時的な気候変動対策措置であると考えている。
E&E News “3 states with shuttered nuclear plants see emissions rise” (2/17/22)