ネイチャー指標の年間表:中国が自然科学で1位に

最新のネイチャー指標年間表(Nature Index Annual Tables)は、「欧米諸国は勢いを失い、中国の勢いは継続」という自然科学における明白なトレンドを強調している。ただし、この十分に明白な傾向の下で、新興国の台頭と、ウクライナ戦争がロシアの研究活動に及ぼした潜在的な影響が示唆されている。これは、ネイチャー指標が選出した82の自然科学専門誌の論文への寄与度に基づく「シェア(Share)」によって、国、領土、機関を順序付けたもの。自然科学(物理科学、化学、地球及び環境科学、生物科学)における中国のシェア(調整済み。以下同)は、2021年から2022年の間に21%以上増加し、初めて米国を抜いた。一方、米国のシェアは同期間に7%減少した。英国とドイツも共に約9%減少しており、良質な論文の発信源におけるシフトを示唆している。勢いがある国は中国だけではない。インドのシェアは5%増加し、初めて上位10カ国に入った。更に、世界の科学及び政治における顕著なトレンドを反映するものとして、ロシアのシェアは17%減少した。これは上位20カ国の中で最大の下落幅である。

Nature “Nature Index Annual Tables 2023: China tops natural-science table” (6/15/23)