オートノマス・ラボは、科学的調査の在り方を変えつつある。実験におけるすべての側面を人間が手動で調整するのではなく、プログラムされた機器が必要な機能を実行する。こうしたワークフローによって、研究者が行う単調な作業の数は減り、発見のペースは速まる。これらのラボが創出されるのに伴い、研究者や実験機械、人工知能(AI)の枠組みで構成されるソフトウェア・インフラが開発される必要がある。こうしたニーズに対応するため、エネルギー省(Department of Energy)のオーク・リッジ国立研究所(Oak Ridge National Laboratory)は2022年に、「相互接続型科学エコシステム(Interconnected Science Ecosystem Initiative: INTERSECT)」を開始した。このイニシアチブによって、化学における基礎的発見、量子情報科学など6つの高インパクトな応用をターゲットとしたオートノマス・ラボが設立された。このイニシアチブを通じて、複雑な機能を自動的に実施・完了する能力を備えた機器へのアクセスは高まったが、これらのラボや設備の未来的特徴は、自動化システムが研究者に取って代わることを意味するものではない。INTERSECTイニシアチブの担当幹部は、「我々は、研究者の時間を最大限に生かし、現行では入手できない新たな科学的発見を可能にする強力なツールを提供している」と述べる。
Oak Ridge National Laboratory “INTERSECT launches autonomous ‘labs of the future’” (8/24/23)