学界で博士号取得者の供給過多が懸念される

国立科学財団(National Science Foundation:NSF)の調査によれば、2009年は過去最高となる4万9,562人が博士号を授与された(そのうち2万5,836人が科学分野)という。1998年から2003年の間に国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の予算が倍増し、研究活動および研究者採用が盛んになったが、その後NIHの年間予算増が減速したことを受け、大学で終身制につながる教員の採用は減少した。一方、博士号を目指す学生の約半数が、「終身制の教員」をキャリアの目標としており、学界以外でのキャリアに関する情報が十分に提供されていないとの指摘もある。こうした中、科学研究の他に企業経営学なども取り入れた専門科学修士(Professional Science Master: PSM)を導入する大学が登場するなど、様々な取り組みが検討、実施されている。
Genome Technology “Academia Faces PhD Overload” (3/1/11)