NSF、コンピューティングへの参加拡大に4,800万ドルを投資

米国科学財団(National Science Foundation: NSF)は、「NSFコンピューティングへの参加拡大同盟(NSF Broadening Participation in Computing Alliances: NSF BPC Alliances)」に4,800万ドルのアワードを提供する。NSF BPC同盟は、社会的少数派のグループがコンピュータ及び情報科学、工学分野により多く参加するよう取り組むもので、彼らが直面する独自の課題に対処することで、参加拡大を目指す。同盟は、多様性を広げるだけでなく、より包含的で革新的で影響力のあるコンピューティング・コミュニティを全国に築く。受益するのは、コロラド大学ボールダー校(University of Colorado at Boulder)による「女性と情報技術のための全国センター(National Center for Women and Information Technology: NCWIT)」など9件のプロジェクトで、これらのNSF BPC同盟は、コンピューティングの研究及び教育への参加を拡大するための全国的資源として機能する。 National Science Foundation “NSF investing $48M to broaden participation in computing” (9/18/24)

核融合エネルギー協会、大統領選に先立ち、米戦略的優先事項文書を発表

核融合エネルギー協会(Fusion Industry Association: FIA)は、「核融合エネルギー業界における米国リーダーシップの確保(Securing U.S. Leadership in Fusion Energy)」に関する選挙ビジョン文書を発表した。主要な優先事項を概説し、来たる米国大統領選挙に先駆けて行動を要請している。FIAは、「次期大統領及び議会による決定は重要であり、次期大統領の1期目が終わるまでに、米国が核融合エネルギーの商業界で先頭にい続けるか、そのリーダーシップを引き渡すかを決定づける」とする。文書は、①核融合エネルギー研究開発導入への資金拠出を増額、②エネルギー省(Department of Energy)のプログラムを商業分野の取り組みと整合、③核融合エネルギーを含め、技術中立のインセンティブを導入、④適切かつ効果的な規制体制の構築、の4分野で行動するよう要請している。 Fusion Industry Association “Fusion Industry Association Launches U.S. Strategic Priorities Document Ahead of Election” (9/18/24)

中国、先端産業で先導的イノベーターに

情報技術・イノベーション財団(Information Technology & Innovation Foundation: ITIF)は今般、「中国は先端産業で急速に先導的イノベーターとなりつつある(China Is Rapidly Becoming a Leader Innovator in Advanced Industries)」と題する報告書を発表した。ロボティクスや化学、原子力など10件の先端技術産業における中国のイノベーション能力を20カ月にわたって調査したもので、それによれば、中国は2部門でグローバル・イノベーションの先頭近くに位置し、4部門ではグローバル・リーダーからさほど離れていない所に位置している。これらは、中国がまだ全体的なリードは取っていないものの、中国企業はイノベーション能力の開発で急速に進展していること、米国やその他の西側のリーダー国に10年程度で追いつきまたは追い越す可能性が高いことを示している。ITIFは、政策策定者へ向けて、①研究実験の税クレジットを3倍にする、②全ての新たな機械・資本設備に25%の投資税クレジット(7年間)を制度化する、など5点の勧告を提示している。 Information Technology & Innovation Foundation “China Is Rapidly Becoming a Leading Innovator in Advanced Industries, New Report Finds” (9/16/24)

エネルギー省、グリッド改善に合計1,300万ドルを提供予定

エネルギー省(Department of Energy)の電力局(Office of Electricity: OE)は9月18日、活気的な電力グリッド技術の研究開発を支援するため、2件の資金提供機会通知(Notice of Funding Opportunity: NOFO)を行う「意向表明(Notice of Intent: NOI)」を発表した。信頼性と対応力が高く、セキュアで手頃な費用のグリッドを推進するため、合計で1,300万ドルを提供する計画である。1つは、「再生可能統合管理と革新的な高電圧直流電力回路ブレーカー(REnewable Integration MAnaGement with INnovative high voltage dirEct current power circuit Breakers: REIMAGINE BREAKERS)」プログラムで800万ドルを提供する。もう1つは、「対応力と現代化した電力システムのための人間を中心とした分析(Human-Centric Analytics for Resilient & MOderNized Power sYstems: HARMONY)」プログラムで、500万ドルを提供する。いずれも、2024年末までにNOFOが行われる予定。 Department of Energy “U.S. Department of Energy Announces Intent to Issue $13M in Two New Grid Modernization Funding Opportunities” (9/18/24)

国防総省、「Advana業界デー」を開催

国防総省(Department of Defense)の最高デジタル及び人工知能局(Chief Digital and Artificial Intelligence Office: CDAO)は9月18日、「Advana業界デー(Advana Industry Day)」を主催した。本イベントでは、業界及び政府の関係者が参加し、Advana(advancing analytics)を成熟化させるための国防総省の次のステップについて詳細を学んだ。Advanaは、国防総省の400件以上のビジネス・システムからのデータ、ツール、サービス、分析などを国防総省ユーザーに提供する国防総省最大の事業データ・システムで、現在の契約方式から、再競争を通じた新たなモデルへと移行中である。CDAOの「政府所有のオープン・データとアプリケーションの相互運用可能なレポジトリ(Open Data and Applications Government-owned Interoperable Repositories: Open DAGIR)」手法に沿う形で、再競争を通じて、①相互互換性を促進、②ベンダーの競争を強化、③業界最良のソリューションをAdvanaエコシステムに注入、する。 Department of Defense “DOD Chief Digital and AI Office Introduces New Advana at Industry Day: Conference Spurs Industry Involvement in the Expansion of DOD’s Largest Big-Data Platform” (9/18/24)

ORNL、電力グリッド技術コラボレーション・プログラムを開始

エネルギー省(Department of Energy)傘下のオーク・リッジ国立研究所(Oak Ridge National Laboratory: ORNL)で始まる新たな技術コラボレーション・プログラムは、企業が電力グリッドに関するイノベーションを開発、始動することを助けることを狙いとしている。エネルギー省の電力局(Office of Electricity)内の「トランスフォーマー対応力及び先端コンポーネント(Transformer Resilience and Advanced Components)」プログラムのスポンサーで行われるプログラムで、企業に国立研究所の資源へのアクセスを提供し、市場機会を捉えられるよう支援する。この技術コラボレーション・プログラムは、ORNLの「グリッド研究統合及び導入センター(Grid Research Integration and Deployment Center: GRID-C)」で実施され、電力及びエネルギーシステム、自動車及び建造物科学、パワーエレクトロニクス、エネルギー貯蔵、センサーと制御、データ科学、モデリング、サイバーセキュリティに関する研究向けにラボやテストベッドへのアクセスを提供する。スタートアップや中小企業も、GRID-Cへ研究プロポーザルを簡単に提出することができるようになっている。 Ork Ridge National Laboratory “ORNL kicks off technical collaboration program for electric grid research” (9/18/24)

エネルギー省、二酸化炭素輸送コンソーシアムに関する情報を要請

エネルギー省(Department of Energy)傘下の化石エネルギー及び炭素管理局(Office of Fossil Energy and Carbon Management: FECM)は、二酸化炭素の輸送に関する研究開発実証努力を調整するコンソーシアム設立計画について、意見を募集する「情報の要請(Request for Information: RFI)」を発表した。2023年2月にFECMは、二酸化炭素の輸送に関する応用研究について協議するためワークショップを開催し、官民部門から約100件の関係機関が参加した。ワークショップの参加者は、FECMが研究開発実証努力を調整するコンソーシアムを設立するよう奨励した。FECMは、国立エネルギー技術研究所(National Energy Technology Laboratory: NETL)からの支援を受けながらコンソーシアムを先導する。コンソーシアムは、米国立研究所、連邦・州当局、非政府組織、標準開発組織、学術機関などのメンバーで構成される。コンソーシアムの正式な立ち上げは、2025年となる見込みである。 National Energy Technology Laboratory “DOE Seeks Information To Develop Consortium for the Safe Transport of Carbon Dioxide” (9/18/24)

ARPA-H、バイオメディカル研究向けの共通データシステムを開発

厚生省(Department of Health and Human Services: HHS)傘下の医療高等研究計画局(Advanced Research Projects Agency for Health:ARPA-H)は9月18日、「バイオメディカル・データ・ファブリック・ツールボックス(Biomedical Data Fabric (BDF) Toolbox)」の開発に取り組むチームを発表した。BDFツールボックスは、様々な医療学問分野の研究データを統合し、現在の保管・共有方法の「一貫性に欠ける」という問題を解決する。これにより、バイオメディカル研究データのアクセス性が高まり、先端医療イノベーションの開発とブレイクスルーにつながる可能性がある。臨床ケア・センターやバイオメディカル研究所は、膨大な量のデータを生成するが、それらのデータを迅速に統合し、情報に基づく意思決定を行ったり、次世代の医療介入措置の開発を加速させる能力は依然として不明瞭である。今回、アラバマ大学バーミングハム校(University of Alabama, Birmingham)、ボストン小児病院(Boston Children’s Hospital)などがそれぞれ主導する合計17チームが選出された。これらのチームはまずは癌及び希少疾患のデータに焦点を当て、いずれはその他の疾病へと拡大し、広範な層がツールを利用できるよう最大限化する。 Advanced Research Projects Agency for Health “ARPA-H announces effort to develop single data system for biomedical research” (9/18/24)

AI安全性研究所の国際ネットワーク会議を11月に開催

商務省(Department of Commerce)のジーナ・レモンド長官(Gina Raimondo)が、5月に開催されたAIソウル・サミット(AI Seoul Summit)で、「AI安全性研究所国際ネットワーク(International Network of AI Safety Institutes)」の立ち上げを発表したのに続き、同省と国務省(Department of State)は9月18日、2024年11月20-21日にサンフランシスコにて同国際ネットワークの初回会合を共同主催すると発表した。各メンバー国のAI安全性研究所(またはそれに相当する政府支援科学局)から人工知能(AI)の技術専門家が結集し、ネットワークの優先的作業分野の調整と、AIの安全性に関する国際的な共同作業及び知識共有を開始する。AI安全性研究所国際ネットワークの立ち上げメンバー国は、オーストラリア、カナダ、欧州連合(European Union: EU)、フランス、日本、ケニア、韓国、シンガポール、英国、米国。今回の初回会合の目標は、2025年2月にパリで開催されるAI行動サミット(AI Action Summit)に先駆けてネットワークの技術的共同作業を開始させることである。 Department of Commerce “U.S. Secretary of Commerce Raimondo and U.S. Secretary of State Blinken Announce Inaugural Convening of International Network of AI Safety Institutes in San Francisco” (9/18/24)

NIH、量子バイオメディカル・イノベーション・技術プログラムを発表

国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)傘下の国立トランスレーショナル科学進展センター(National Center for Advancing Translational Sciences: NCATS)は、NIH量子バイオメディカル・イノベーション及び技術(Quantum Biomedical Innovations and Technologies: Qu-BIT)プログラムを発表した。Qu-BITプログラムのゴールは、様々なバイオメディカル及びトランスレーショナルな使用事例を目的として、量子によって実現される革新的な新規検知技術及び量子コンピューティング手法の応用を更に進めることである。これらの発展により、既存技術に大幅な改良がもたらされ、バイオメディカル研究を新たな時代へと推進していくことが期待されている。 Quantum.org “NIH Announces the Quantum Biomedical Innovations and Technologies Program” (9/18/24)