米国研究評議会(NRC)、糖類研究に関する報告書を発表

米国研究評議会(NRC)は、「糖質科学の変革:未来のためのロードマップ(Transforming Glycoscience: A Roadmap for the Future)」を発表し、連邦科学助成機関は糖質を理解するための科学を幅広く向上させ、医薬品やエネルギー、材料の広範な進展につなげるよう勧告した。報告書では、「生体における糖質の役割は正しく評価されていない」と指摘している。グリカンと呼ばれる糖ポリマーは生体に共通し、ほぼ全ての疾病で役割を果たすなど重要な存在であるが、グリカンを合成的な手法で研究及び操作することが難しい点が障害となっている。報告書は、「糖質科学分野は、グリカンのより良い検知や画像化、シークエンス、合成に関する新規ツール開発を助成する国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)やエネルギー省(Department of Energy)などの連邦助成機関の取り組みによって、大きな利益をもたらされる可能性がある」とまとめている。報告書はまた、哺乳類や植物、微生物のグリカンについて一元的データベースを創出するよう提案している。
Science Insider “U.S. National Academy Report Sweet on Sugars” (8/16/12)