少なくとも2名の情報筋によれば、米国標準技術局(National Institute of Standards and Technology:NIST)は、新設された米国AI安全性研究所(US AI Safety Institute: AISI)で予想されているポール・クリスティアーノ氏(Paul Christiano)のトップ任命を巡り、これに反対する職員と科学者が退職するかもしれないという危機に直面している。クリスティアーノ氏は、効果的利他主義(effective altruism: EA)の動きと、その派生である長期主義(longtermism)(人類の長期的未来を優先する考え方)との結びつきで知られており、情報筋の一人によれば、誰にも知られることがない中で、同氏の採用プロセスが早急に進められたと指摘されている。クリスティアーノ氏の任命は、商務省(Department of Commerce)のジーナ・レモンド長官(Gina Raimondo)長官から直接発されたと言われており、同氏とEAや長期主義との関連はAISIの客観性と完全性に妥協をもたらすと懸念するNISTの職員の間で反発を招いている。AISIについては、透明性が欠落しているとの批判も上がっている。