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ノバルティス社、米国で1,400人の雇用削減へ

スイスの製薬大手、ノバルティス社(Novartis AG)は11月30日、効率性の強化を目的として、米国の総合医薬品(general-medicines)部門で約1,400人の雇用を削減する計画であると発表した。再編コストは約8,500万ドルと試算されている。米国総合医薬品部門の従業員数は本部と販売員も含めて現在約6,500人となっている(米国における癌関連事業やその他の事業は含まれていない)。製薬業界は近年、規制当局は新医薬品の承認に対する態度を厳しくしている一方、保険会社や政府は高額医薬品への反対姿勢を強めるなど、様々な問題に直面しており、業界全体でコスト削減努力が進められている。ノバルティス社の競合、ロシュ社(Roche Holding AG)も最近、大型再編計画を発表している。 THE WALL STREET JOURNAL “Novartis to Cut 1,400 U.S. Jobs ” (11/30/10)

エネルギー長官、クリーンエネルギー分野における中国の成功は米国にとり新たな「スプートニク・ショック」と指摘

エネルギー省のスティーブン・チュウ長官(Steven Chu)は11月29日にナショナル・プレス・クラブ(National Press Club)で行った演説で、「クリーンエネルギー業界における中国やその他の国の成功は、米国にとり新たな『スプートニク・モーメント(Sputnik Moment)』であり、米国がグローバル競争で競合するためにも米国のイノベーションをこれらの国々同様に促進する必要がある」と述べた。そして長官は米国がイノベーションを発揮しなくてはならない具体的な分野として、高圧送電、高速鉄道、先端石炭技術など7つを挙げている。チュウ長官はまた、エネルギー省の資金を受けて行われている有望な研究活動の例として、革新的な電気自動車用電池、太陽光を燃料に変換する技術などを紹介した。 U.S. DEPARTMENT OF ENERGY “Secretary Chu: China’s Clean Energy Successes Represents a New ‘Sputnik Moment’ for America” (11/29/10)

ヘースティングス下院議員、エネルギー・商務委員会の分割を提案

下院の天然資源委員会(Natural Resources Committee)の有力共和党議員であるドク・ヘースティングス議員(Doc Hastings、ワシントン州選出)は、中間選挙で再選した全共和党議員宛に送付した書簡の中で、エネルギー・商務委員会(Energy and Commerce Committee)からエネルギー部門を切り離すことを提案した。現在、天然資源委員会は掘削や採鉱、国有地およびオフショアにおける代替エネルギー開発を監督し、エネルギー・商務委員会はエネルギー省やエネルギー政策の大部分を監督しているが、ヘースティングス議員は、「エネルギー関連の政策の管轄を一つの委員会(エネルギー・天然資源委員会)にまとめることで、共和党のエネルギー政策を推進することに役立つ」としている。なお、議会で多数党が代わる際にこうした管轄争いが起きることは一般的である。下院共和党では現在、4名の議員がエネルギー・商務委員会の委員長職を争っている。 THE WALL STREET JOURNAL “Rep. Hastings: Time to Split Up Energy and Commerce Committee” (11/18/10)

EPA、炭素隔離に関する新規則を策定

環境保護庁(Environmental Protection Agency:EPA)は、二酸化炭素隔離に関する最終規則を取りまとめたと発表した。同規則では、炭素捕獲・隔離(CCS)技術を導入している発電所や温室効果ガスを大量に排出する施設に対して、飲料水がCCS技術利用による汚染にさらされないことを確実にすることを義務付ける他、CCS技術によって隔離される二酸化炭素量の適切な報告を要請している。オバマ大統領は8月に作業部会を招集し、CCS技術の監督に関する勧告を行うよう求めていた。 UPI.com “EPA has new rules for carbon sequestration” (11/23/10)

NIH、主要研究データベースに初めて画像データを加える

国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)は、国立バイオ技術情報センター(National Center for Biotechnology Information:NCBI)のオンラインデータベース、「遺伝子型と表現型」(Genotypes and Phenotypes、通称「dbGaP」)にデジタル研究画像を初めて加え、遺伝子および臨床に関する研究データベースの拡大を行った。今回加えられたのは、国立眼病研究所(National Eye Institute:NEI)による「加齢に関係する眼病研究(Age-Related Eye Disease Study:AREDS)」の参加者から収集した水晶体と眼底の写真7万2,000点以上である。AREDSの概要やプロトコルは一般に公開されているが、新画像データを含め一部の情報にアクセスするにはNCBIへの申請が必要となる。 NIH News “NIH adds first images to major research database” (11/22/10)

GE、オハイオ州の航空ハブに新研究開発センターを設立

GEアビエーション(GE Aviation)は11月22日、新たな電力統合システム研究開発センター(Electrical Power Integrated Systems Research and Development Center:EPISCENTER)をオハイオ州デイトンにあるデイトン大学(University of Dayton)構内に設立する計画を発表した。センターは5,100万ドルをかけて建設され、11万5,000平方フィートの施設は2012年第3四半期に完成し、2012年末までに事業を開始する予定である。オハイオ州は、「オハイオイノベーション・機会ハブ(Ohio Hubs of Innovation and Opportunity)」と呼ばれるプログラムを行っており、デイトンはその一つ(航空ハブ)である。EPISCENTERは、エンド・ツー・エンドの電力スターター、発電・配電、民間・軍事航空技術に関する研究開発を実施する。 IndustryWeek.com “GE Opens New R&D Center in Ohio’s Aerospace Hub” (11/22/10)

NIH研究者、外部企業へのコンサルティング禁止措置は厳しすぎると指摘

5年前、国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の科学者が製薬会社に対するコンサルティングから多額の報酬を得ていたことが新聞報道で明らかになったことを発端として、NIHは内部研究者による外部企業へのコンサルティング活動の多くを禁止するという措置を取っているが、NIHの研究者や管理者を対象としたアンケート調査に基づき、この禁止措置の影響を考察した報告書がアカデミック・メディソン誌(Academic Medicine)の11月号で発表された。それによると、禁止措置は科学的研究活動には影響を及ぼしていないものの、NIH研究者の実に80%が禁止措置の内容は厳しすぎると考えており、回答者の50%以上がこの措置のために新たな人材を確保することが難しくなっていると回答している。NIHは現在、NIH資金を受けて研究を行う外部科学者への規則も厳しくすることを検討している。 ScienceInsider “NIH Scientists See Crackdown on Consulting as Too Restrictive’” (10/28/10)

下院科学技術委員会委員長就任が予測されるホール下院議員、気候変動や科学的完全性分野での監督厳格に前向き

来年、下院科学技術委員会(Science and Technology Committee)の委員長に就任が予想されているラルフ・ホール議員(Ralph Hall、テキサス州選出共和党)が、中間選挙の結果、及び、来年の計画に関する声明を発表した。声明では、「連邦政府の浪費を抑制し、経済を再び軌道に乗せるべく、共和党が下院を奪回したことは喜ばしい」「気候変動や科学的完全性、エネルギー研究開発、サイバーセキュリティ、科学教育など、鍵となる分野で政権の動きを厳しく監督しなくてはならない」「私の目標は、科学政策がイノベーション、ひいては米国経済を促進することである。研究開発への連邦投資は、自由市場の促進につながるものではなければならず、これを妨害すべきものではない」と述べている。 ScienceInsider “Hall Claims Science Panel, Vows ‘Strong Oversight’ on ‘Climate Change, Scientific Integrity’” (11/3/10)

設立から6年のカリフォルニア州再生医療研究所、更なる時間と資金を必要とする

2004年の州民投票で設立が決まったカリフォルニア州再生医療研究所(California Institute for Regenerative Medicine:CIRM)は、設立から6年が経つ現在も、様々な問題に直面している。これまでにCIRMの資金提供を受けて行われた研究より、数多くの科学論文が出版されているものの、難病の治療法確立に関しては際立った成果を挙げていない。さらに、CIRMの社長が州知事の2倍以上の給与を得ている点や、CIRMがこれまでに決定した助成金11億ドルのうち約10億ドルがCIRMの理事が所属する大学や組織に提供されている点も批判の対象となっている。また、CIRMのボブ・クライン会長(Bob Klein)は、CIRMの活動を維持していくために2014年の住民投票でさらに30億ドルの州債発行を求める計画を明らかにしている。 Los Angeles Times “State’s stem cell agency seeks more time, money” (11/22/10)

FDA、米国内で2社目となる幹細胞による臨床試験を承認

食品医薬品局(Food and Drug Administration:FDA)は、マサチューセッツ州にあるアドバンスト・セル・テクノロジー社(Advanced Cell Technology: ACT)による胚性幹細胞を使った臨床試験の実施を承認した。FDAが胚性幹細胞による臨床試験を承認したのは2件目となる。先に承認されたゲロン・コーポレーション(Geron Corporation)は先月、脊髄損傷患者に胚性幹細胞を使った臨床試験を初めて実施している。ACTは、スタガルト病(Stargardt’s disease)という目の難病(失明の恐れのある進行性の病気で治療法は現在発見されていない)に胚性幹細胞を使った治療を試みる。 REUTERS “Second U.S. company gets stem cell go-ahead” (11/22/10)