NSF、査読パネルに関する利益相反規則を厳格化

サイエンス誌(Science)は6月9日、米国科学財団(National Science Foundation: NSF)による利益相反(Conflict-of-interest: COI)規制の大幅厳格化方針について報じた。職員やボランティアで参加する外部審査員から構成される助成審査委員会に対するもので、これまでは所属機関の提案審査を辞退することで他のレビューへ参加できたが、8月3日に発効される新規則では審査パネル内のいずれか1件でも所属機関に関わる提案がある場合、そのパネル全体への参加が禁止される。これに対し、過去18カ月間で職員の約3分の1を失ったNSFの内部からは業務負担のさらなる増大を懸念する声が上がっている。NSFは毎年、約4万件の提案を科学的妥当性に基づき評価し、うち約1万件に資金提供を行い、提案の約90%は審査委員会または職員による内部審査で行っているが、今後は審査パネル細分化などの追加措置が必要となり、審査プロセスの質低下や遅延を招く恐れに加え、特に提案が少数の小規模科学分野では、有識者確保が極めて困難になると指摘されている。

Science “NSF imposes stricter conflict-of-interest rules for grant-review panels” (06/09/26)
https://www.science.org/content/article/nsf-imposes-stricter-conflict-interest-rules-grant-review-panels