中国政府は、2018年までの10年間、潤沢な資金を得て行われていた「千人計画(Thousand Talents Plan: TTP)」プログラムの下、海外で教育を受けたエリート科学者をリクルートしていた。米国の捜査当局による科学者を対象とした捜査が行われる中、中国は密かに、新たな名称と形式で本イニシアチブを復活させていた。TTPに代わる主要プログラムは「啓発(Qiming)」と呼称され、産業・情報技術省(Ministry of Industry and Information Technology)が監督している。この改良版リクルート活動を通じて、住宅購入補助や42万~70万ドルの賞与といった恩恵が提供されている。情報筋によれば、「啓発」を通じて、半導体などの重要もしくは機密分野を含む科学技術部門から人材のリクルートが行われている。前身のプログラムとは異なり、賞の発表などは行われず、中央政府のウェブサイトにも掲載されていない。その点は本件が慎重を要する事案であることを反映している。
Reuters “Insight: China quietly recruits overseas chip talent as US tightens curbs” (8/24/23)