真菌及び細菌性病原体は、血流感染症(bloodstream infection: BSI)の原因となる可能性があり、民間人及び軍人の双方にとり持続的かつ致命的な脅威である。特に、負傷後の感染リスクが高い軍部においては頻発する。このような中、Roomba(自動掃除機)のような形で、血流内を巡回し、発病する前に病原菌をかき出すという治療が可能だったらどうか、というアイディアをヒントにし、国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Project Agency: DARPA)は「位置を突き止めて消毒する合成血液技術(Synthetic Hemo-technologIEs that Locate & Disinfect: SHIELD)」プログラムを立ち上げた。本プログラムは、銃撃や爆発などによる外傷を負った兵士のために広範な予防処置を開発することを狙いとするもので、概念の実証研究、これらのファインディングの動物モデルでの検証、真菌及び細菌性病原体に同時にさらされた動物の生存率向上、の3つのフェーズで構成される。