米政府は、ファイザー製薬(Pfizer)及びアステラス製薬(Astellas Pharma)に対し、前立腺癌治療薬の「イクスタンジ(Xtandi)」の価格を低減するよう強制することを求めた要請を却下した。この決定は、「手頃な費用の癌治療同盟(Union for Affordable Cancer Treatment)」が国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)に対して、緊急の「介入権(march-in)」を行使して同医薬品の価格を低減するよう要請してから7年後のことである。介入権は、連邦資金を使って開発された製品について、本来の特許保有者が、その製品を一般の人が合理的な条件で入手できるようにすることを怠った場合に、政府が第三者に追加のライセンスを付与できる権限であるが、これまで行使されたことはない。大学技術管理者協会(Association of University Technology Managers: AUTM)など、特許及びイノベーションに焦点を置く団体は、「介入権は、医薬品の価格を抑制する手段として効果的なものではなく、米国のイノベーション・エコシステムに深刻な浸食をもたらすものである」と主張し、この要請を却下するようロビー活動を行っていた。