DARPA、小規模の精製薬剤を創出し、副産物は最小限となる手法の開発に取り組む

国防総省(Department of Defense)における医学的措置(medical countermeasure: MCM)(化学/生物/放射線/原子力の脅威に関連する疾病の診断/予防/治療に利用できる医薬)の年間需要は、約数百グラムであるが、現行のMCMの製造手法は、大規模な場合(数百キロ~トン)のみに効率的となっている。この規模の差異は、費用の割高、脆弱なサプライチェーン、自然災害やパンデミックなどの危機における対応力の弱さにつながっている。こうした課題に対処するため、国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Project Agency: DARPA)は、「スピン制御による化学プロセス工学(Spin-Controlled Chemical Process Engineering: SCOPE)」プログラムを開始する。SCOPEプログラムは、小規模な分散型MCM製造と、その原材料から副産物がほとんど生じない形を実現する技術の開発に取り組む。電子スピンを新規の制御変数として使い、重要な医薬品の製造に必要とされる化学物質の分離及び効率的な合成を実証することが目標である。

Defense Advanced Research Project Agency “Creating Small Batches of Purified Pharmaceuticals with Minimal Byproducts” (3/14/23)