連邦政府の政策策定者は、連邦資金を受けた科学的研究の論文及びデータへのアクセスを高める手法を模索している。しかし、読者の公共アクセスを確実にすることを意図した政策は、研究者が論文を出版する機会に影響を及ぼし、隠れた経済的負担やキャリアの機会損失をもたらしつつある。米国科学振興協会(American Association for the Advancement of Science: AAAS)が、オープン・アクセス論文の傾向と科学的活動への影響についてより良い理解を得るために実施した調査結果(422名の米国研究者からの回答)によれば、研究者の63%がキャリアのどこかの時点で、「論文プロセス料(article processing charge: APC)」(科学的研究への公共アクセスを目的とした費用支払いの一つ。研究者もしくは所属機関が払う)を支払っている。APCを支払ったことがある研究者の回答によれば、その52%が、「これらの費用のための資金を獲得することは困難(もしくはとても困難)だった」と回答し、69%が、グラント資金を使ってAPC費用を工面したと回答した。調査結果には、性差による違いも見られ、女性研究者の方がグラント資金をAPCの支払いに充当する割合が高い。APCの支払いは、研究活動やキャリアの進展を目指す研究者にとり、「APCに支払った資金は、支払いがなければ、機器や専門的開発に支出することができた」といった相反をもたらす可能性もある。