DARPA、脳損傷を予防する安全かつ効果的な総合対策措置を開発へ

兵士は、外傷性脳損傷(traumatic brain injury: TBI)の高いリスクに直面しており、それは結果として、兵士だけでなく、その家族や友人、医療インフラを消耗させる長期的な負担につながる可能性がある。現行の対策措置は物理的な保護手段(車両やヘルメットなど)への依存であり、治療は限定的である。こうした中、国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Project Agency: DARPA)の「コーナーストーン(Cornerstone)」プログラムは、脳損傷を予防する安全かつ効果的な総合対策措置の開発を狙いとしている。人が脳損傷を受けると、複雑な事象がドミノ現象のように矢継ぎ早に連続して起こる。それは、損傷した瞬間の細胞または分子レベルでの初期反応に始まり、その後、それぞれ別々に異なる一連の分子事象が平行的かつ急激に拡大し、それは数週間から数か月続く可能性があり、それぞれ異なる治療を必要とする。コーナーストーン・プログラムは、損傷直後の初期反応をターゲットとし、それによって複数のターゲットを同時に治療する必要性を軽減することを狙いとしている。

Defense Advanced Research Project Agency “DARPA Developing Safe and Effective Integrated Countermeasures to Prevent Brain Injury” (6/2/22)