セキュリティ・新興技術センター(Center for Security and Emerging Technology: CSET)は今般、「中国の産業クラスター:AI主導型バイオ発見能力の強化(China’s Industrial Clusters: Building AI Driven Bio-Discovery Capacity)」と題する報告書を発表した。中国政府は、自国を「バイオテック強国(biotech superpower)」へと変革すべく、人工知能(AI)をバイオテクノロジー研究へ適用させることに力を入れている。報告書は、主要なAIとバイオテクノロジー施設を共同設置して「産業クラスター」を作り、学際研究を促進するという中国政府の取り組みについて調査したものである。報告書のキーファインディングとして、①中国政府はAIとバイオテクノロジーの研究者を共存させ、AIを使ったバイオ研究の育成を目指している、②中国政府は17か所にバイオメディカル・クラスターを確立している(それらはまだごく初期段階)、③AIとバイオの共同設置、共存に加え、バイオとAIを組み合わせた論文出版数が増加している、といった点が挙げられている。