新型コロナのパンデミックを受け、米政府は、病原体を人により有害な形で修正することを伴う実験の監督方針について見直しを行う。大統領府と国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)は2月28日、専門家部会であるバイオセキュリティ国家科学諮問委員会(National Science Advisory Board for Biosecurity: NSABB)に、連邦資金によって行われるウィルス及びその他のパンデミックの原因となり得る微生物の研究が安全に行われることを確実にするための連邦方針の迅速かつ広範な見直しを要請した。NSABBは今後10カ月間をかけて見直す。これには、「中国で米国の資金提供を受けて行われている論争的なコロナウィルスの研究は、厳しい精査の対象とすべきかどうか」や、「NIHの規則取り締まり権限が低くなる海外でのこうした病原体の研究に米政府は資金を提供すべきかどうか」といった点の検討が含まれる。潜在的にリスクの高い研究への連邦の監視は緩すぎると考える研究者は、今回の見直しを歓迎するが、NSABBの一部のメンバーや外部の科学者の中には、SARS-CoV-2や将来のパンデミック対策に重要な研究への米政府の支援を制限する勧告が行われる可能性があると懸念している。