米国アカデミー(National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine)は今般、「米国の高等教育機関における海外資金を受けた言語・文化研究所(Foreign-Funded Language and Culture Institutes at U.S. Institutions of Higher Education)」と題する報告書を発表した。報告書は、米国の大学が、海外資金を受けた言語・文化研究所を構内に設立することに関連するリスクを特定・軽減するための策を勧告している。今回の報告書は、議会からの命令に応答する形で作成されたもので、去る1月に米国アカデミーが孔子学院(Confucius Institute)について発表した報告書に続くものである。具体的に、国防総省(Department of Defense)が、同省の研究資金を受益しつつ、孔子学院を受け入れている大学に免除措置を付与することを検討する上で、米国の大学が満たすべき条件について勧告している。勧告には、①米国の受け入れ機関は、大学構内に海外資金を受けた言語・文化研究所を設置することに伴うリスクを特定、対処、軽減するための適切な方針、手順、プロセスを開発及び実践する、②大統領府科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy: OSTP)及び米国科学財団(National Science Foundation: NSF)を中心に、米国政府は、一般的に利用可能で、大学がアクセスできる研究セキュリティ情報及び資源のクリアリングハウスを創出(もしくはその創出を促進)する、などが含まれる。