米国科学委員会(National Science Board)は12月11日、「2024年科学工学指標(Science and Engineering Indicators 2024)」の一環として、「論文のアウトプット:米国のトレンドと国際比較(Publications Output: U.S. Trends and International Comparisons)」と題する報告を発表した。それによれば、2003年から2022年の間に、一般市民が無償でアクセスできる科学論文の数は、有料でアクセスする科学論文に比べて、7倍以上増加した。2022年には、論文の51%がオープン・アクセスの専門誌で発表されており、この数値は2003年には23%であった。報告は、地域や国、科学分野別の論文アウトプットに関するデータを示している他、国際的なトレンドも明らかにしている。中国は引き続き、科学工学研究論文の発表で米国を上回っている。米国内で最も急成長している分野は心理学で、2010~2022年の間に39%増加した。一方、米国内で論文発表が最も減少した分野は物理学(31%減)であった。更に、科学工学論文における国際的な共同作業の割合は、2012年の19%から2022年には23%へ急上昇した。米国と日本は、2003年から2022年の間に共同作業の論文の割合がそれぞれ顕著に増加している(米国は23%から40%へ。日本は19%から32%に)。
National Science Foundation “The Importance of Providing Open Science” (12/11/23)