科学教員に性差別の傾向が見られる

米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences: PNAS)」に発表された研究報告「科学教員の微妙な性差別により男子学生が好まれる(Science Faculty’s Subtle Gender Biases Favor male Students)」によれば、科学系の学術機関で採用権限を持つ教員には男女を問わず、性差別の傾向が見られ、男子学生をより好む傾向があるという。報告書を作成したイェール大学(Yale University)の研究チームは、「科学教員は女子学生に対して偏見を持つかどうか」を実験的に調査するため、127件のランダム化二重盲検法を設定し、採用のシナリオを立てた。これに基づき、研究大学の科学教員は研究所のマネジャーを採用するため、無作為に割り当てられた男女学生の応募書類の評価を行った。その結果、性差以外の内容は全く同じでも女子学生の方が「能力に欠け、新規採用には理想的ではない」とみなされ、採用される可能性が低いという結果が出た。また、初任給やキャリア指導についても男子学生が優遇される傾向が見られた。更に、これらの傾向は採用側の教員の性差にかかわらず、全般的に見られたという。
Phys.org “Marie Curie, go home: Science faculty study shows bias” (9/21/12)