世界中の排出の大部分は、我々が必要とする物品を提供するサプライチェーンまで追跡できる。国立再生可能エネルギー研究所(National Renewable Energy Laboratory: NREL)の研究者が、業界のパートナーと協力し、現行技術を用いて、車の排気管からの排出をゼロにするサプライチェーン(国内最大の港湾から最終目的地まで車両の排出を作り出さずに移送する)の可能性を実証することに取り組んだ。NRELの分析は、ロサンゼルス港による「ゼロ及びほぼゼロ排出貨物施設:陸から店舗の移送プロジェクト(Zero- and Near-Zero Emissions Freight Facilities Shore to Store project)」(8,250万ドル)及びプロジェクト最終報告書の中軸である。同プロジェクトでは、カリフォルニア州南部で12か月間にわたって実施された正味ゼロ排出サプライチェーンの実証に10件以上の官民パートナーが参加した。カリフォルニア州大気資源委員会(California Air Resources Board)とロサンゼルス港がプロジェクト資金を提供し、実証に関わったパートナーには、北米トヨタ、ケンワース・トラック・カンパニー(Kenworth Truck Company)、シェル(Shell)、ロサンゼルス港、ヒューニーメ港が含まれる。「陸から店舗の移送プロジェクト」では、電池式電動荷役装置や、水素を動力源とする大型トラック、水素補給スタンドを用いて、物品をカリフォルニア州南部の港湾から店舗へと移送した。「陸から店舗へプロジェクトは、物品のクリーンな移送は遠い夢ではないことを示した」と、NRELの研究者は述べる。