NIH、多額の助成金を受益する研究者を対象に新方針を発表

国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)は8月20日、「直接コストとして年間100万ドル以上のグラントを受益している研究者に対して、厳しい審査を追加する」という新たな助成方針を発表した。新方針の下、過去の研究と内容が重複する場合、助成は行われない可能性があるという。NIHは、予算の横ばいとグラント採択率の低迷が数年間続いたことを受け、研究資金を十分に活用する手段を模索していた。こうした中、「研究主任(principal investigator)が受益できるグラントを制限する」というアイデアが浮上し、5月に「年間の受益金額合計が150万ドルを超える研究者からの申請には研究所の科学評議会が追加の審査を行う」というパイロットプログラムを実施した。その結果、間接的コストは研究所によって異なることなどから、「直接コストの受益額が年間100万ドルを超える研究者」に変更されるなどして、今回の新たな方針が決定した。NIHによれば、科学評議会の追加審査の対象となる研究申請は、全ての申請の1%未満であるという。
ScienceInsider “NIH’s Millionaires to Get Extra Scrutiny” (8/21/12)