ITIF、「クリーン水素」への過剰な期待に警告

情報技術・イノベーション財団(Information Technology & Innovation Foundation: ITIF)は1月16日、「水素への現実的なアプローチ(A Realist Approach to Hydrogen)」と題する報告書を発表した。世界中の政府が、気候変動対策を目的とした環境的移行の一環として、「クリーン水素(clean hydrogen)」の有望性に期待しているが、ITIFは、クリーン水素は、生産に高額な費用がかかること、輸送が困難であることを警告し、「クリーン水素が提案されているほぼ全ての市場に置いて、選択肢としては2番目または3番目の解決策である」とする。ITIFは、水素電力市場について、生産プロセス、輸送のロジスティック、エンドユーザーも含めた分析を行い、その結果、「クリーン水素にまつわる話題の多くは過剰である」と結論している。そうした上で、①政府が研究開発実証プロジェクトに投資するための詳細な議題、②潜在的な落とし穴を回避し実行可能な経路を活用するための現実的な政策議題などを提案している。その一例として、水素政策は、「価格と性能の同等性(price/performance parity: P3)」を通じて検討することを提案している。

Information Technology & Innovation Foundation “New Report Warns Against “Clean Hydrogen” Hype, Detailing a “Realist” Policy Approach” (1/16/24)